慶尚北道(安東市 )

屏山書院(ビョンサン ソウォン)は1613年に高名な儒学者である柳成龍(1542-1607)の学問と人格を慕う学者たちが共同で建てた学校で、彼をまつった位牌が安置されています。1863年には国王より書籍・土地・奴婢などを下賜され、国王から権威を認められた賜額書院となりました。1868年興宣大院君(1820-1898)が書院撤廃例を下したときもその対象から除外された全国47院、安東2院のうちのひとつです。書院の前には洛東江が流れ、その向こうにある屏山がまるで屏風のようにこの書院を囲んでいて絶景です。


江原道(春川市) , 春川

江原道立花木園は、江原道内に自生する花木の発掘と展示、種の保存と繁殖、試験と研究および基盤の拡充を目的に造成され、1999年5月20日から一般に開放されています。郷土花木の展示館と樹木園からなる江原道立花木園は、学生たちの自然学習の場として、また都市民の文化空間として親しまれています。* 花木園 - 120,476㎡(1,544種・約10万本)* 主な植物1) 木本類 - イヌムレスズメ、ナナカマド、ウリノキ、シロヤマブキ、シモツケ、梅、シロバナヤマブキなど2) 草花類 – ユキワリソウ、オダマキ、ケマンソウ、フクジュソウ、スズランなど


全羅北道(金堤市 )

母岳山道立公園入口にそびえたつ金山寺(クムサンサ)は、百済の法王元年(599年)に創建された寺院です。776年に真表律師が改築し、大回廊を持つ寺となりました。境内には国宝第62号に指定されている弥勒殿をはじめとし、指定文化財10点余りを所蔵しており、またその他にも付属建造物が多いのでこの地方一の古刹に数えられ、木造の弥勒殿は、韓国で唯一の三層法幢で、内部が繋がった構造をしています。春には山の入口から金山寺まで続く桜並木の壮観を楽しむため各地から観光客が訪れ、また真冬には信者たちが弥勒殿にある弥勒菩薩像を拝むために参拝したり、塔を見学したりする姿を目にします。弥勒殿の弥勒菩薩像は、屋内に置かれている仏像としては世界最大級といわれており、三尊仏の中では弥勒菩薩像が11.82メートル、左右の仏像は8.8メートルもの大きさです。1999年に開山1400周年を向かえたことを記念して作られた記念館では、各種文化行事が行われています。


慶尚北道(安東市 )


仁川(西区) , 仁川市街地

旧景西洞事務所を改築して2002年10月25日に緑青磁陶窯址資料館を開館しました。国家史跡第211号景西洞緑青磁陶窯址に対する学術資料提供および陶磁器体験教室を運営する緑青磁陶窯址は1965年と1966年、4回に渡って発掘調査を行いました。この陶窯址の磁器は比較的、精選された青磁系の薄い胎土(陶磁器の生地の土)に焼き戻して緑がかった褐色の薬を塗って焼いた緑青磁器で、1970年5月に史跡211号として文化財に指定されました。これはこの地域としては最初の文化財です。


忠清北道(丹陽郡 )

忠州ダムの建設により、水没していた地域を調査している途中に、忠北大学博物館により発見されたこの場所は、これまで発見されてきた韓国の旧石器時代の遺跡地のうち、もっとも広い面積を誇っています。さらに、旧石器後期の典型的な石器が大量に出土され、韓国はもちろんのこと、世界的にも有数の旧石器遺跡地として評価されています。垂楊介先史遺跡展示館では、旧石器時代の遺跡が発見された丹陽一帯の地図を見ながら詳細な説明を聞くことができます。


江原道(寧越郡) , 平昌

荘陵は、朝鮮第6代王であった端宗の陵墓です。端宗は、その叔父である首陽大君に王位を奪われた後、清冷浦に流され17歳の時に生涯を終え、その死体は東江に捨てられました。後難を恐れて誰も死体の処理をしませんでしたが、寧越戸長の厳興道が死体を荘陵まで運びました。粛宗の時代である1698年になり、端宗が再び王の座に戻り、王陵に埋葬され、死後の贈り物としての陵号が荘陵となりました。荘陵の周囲にある松の木は、全て陵墓に向かってお礼をするように曲がっており、その様子に圧倒されます。毎年4月の最後の週末には端宗文化祭が盛大に開催され、特に朝鮮時代の再現イベントでは1000人を超えるが参加する大規模な行事です。2009年6月30日に荘陵を含む朝鮮王陵40基がユネスコ世界遺産に登録されました。 


済州道(済州市 ) , 구 제주

山地川は済州市最高の繁華街である、東門市場の入口の向かい側に流れる川です。 産業化全盛期の1960年代、山地川を無くし住宅や商店街がつくられるようになると、環境汚染が問題になり始めました。1995年、山地川の文化と歴史をよみがえらそうと、復元作業が始められました。2002年、澄んだ水が流れる現在の山地川になりました。山地川にはアユ、ボラ、密魚、フナなどの淡水魚が生息しています。夏になると釣りを楽しむ人や、水遊びをする子どもたちの姿を見ることができます。 山地川の浦口には魚を獲るほかけ船、シラサギ、カモメなど、美しい風景があります。ここは瀛州(ヨンジュ)12景の一つである山浦釣漁です。つまり、海釣りで有名なところです。また、山地川の下流には「中国避難船」を復元・展示しているところもあり、誰でも観覧可能です。 その他、川辺に沿って散策路や公園、音楽噴水がつくられており、毎年夏と秋には地域観光の活性化のため、「山地川芸術広場」などの文化行事や公演が繰り広げられます。歴史生態河川である山地川は、イベントや散策などができる多くの人たちから愛される川です。