忠清南道(瑞山市 )

海美殉教聖地は1866年の丙寅教獄以降、1882年までの間に行われた天主教迫害の時に忠清道の各地で捕らえられた天主教信者1,000人余りが生き埋めにされたところです。 当時天主教の信者たちは海美邑城西門外の石橋で拷問後処刑されていたのですが、あまりに信者の数が多かったために海美川に大きな穴を掘り生き埋めにされたといわれています。 海美川前に生き埋めされた名前のない殉教者たちの魂を弔うため、高さ16mの海美殉教塔が建てられています。 当時、死を目前にした天主教の信者たちが「イエスマリア」と言いながら祈りを捧げていたのを村の住民が「ヨスモリ」と聞き間違えたことから、この場所を「ヨスッコル」と呼ぶようになったと伝えられています。


全羅南道(康津郡 )

月出山が屏風のように囲んでいる韓屋民宿。韓屋が集まっている康津タルピッ韓屋村内に位置している。タルピッミソの醍醐味は宿から眺める自然そのもの。三面がすっきり見えるヌマル(縁側)に座ると、月出山国立公園を庭園にすることができ、近くの緑茶畑からは茶のお香りが運ばれてくるようだ。子犬が遊び回る広い庭にはふっくらと花が咲く。 タルピッミソの客室は全3室で、すべてオンドル部屋。民俗画とドライフラワー、古めかしい装飾品で飾られている部屋は、田舎家に来ているようでリラックスできる雰囲気。格子から入ってくる日差しと月光は、韓屋に留まっていることを実感させる。月光屋にはヌマル(縁側)がついていて、とくに眺めが良い。自然を共にしながらお茶を楽しむことができる。ミソ室に泊ると縁側が利用できる。タルピッミソで欠かせないのは朝食。韓食・中華調理師の資格をもつオーナーが、心まで温まる家庭食をたっぷり用意して宿泊客をもてなす。 康津を代表する旅行先の白雲洞庭園と月出山茶園まで車で5分前後、月出山国立公園までは車で約10分かかるので移動も便利。


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嶺南(ヨンナム)アルプスは蔚山(ウルサン)、密陽(ミリャン)、梁山(ヤンサン)、慶州(キョンジュ)と境を接する迦智山(カジサン)を中心に海抜1,000メートル以上の山々が素晴らしい稜線と風景を作り出す山系で、ヨーロッパのアルプスになぞらえて付けられた名称です。 元々、迦智山、肝月山(カンウォルサン)、神仏山(シンブルサン)、霊鷲山(ヨンチュクサン)、天皇山(チョナンサン)、載薬山(チェヤクサン)、高献山(コホンサン)の7つの山を称したものですが、雲門山(ウンムンサン)、文福山(ムンボクサン)を含めることもあります。 嶺南アルプスは総面積およそ255平方キロメートルで、一年を通じて美しいところとして有名ですが、特に秋は山のあちらこちらでススキが生い茂り幻想的な風景となります。この頃になると全国各地から登山客がひっきりなしにやって来るところでもあります。 また通渡寺(トンドサ)、雲門寺(ウンムンサ)、石南寺(ソクナムサ/ソンナムサ)、表忠寺(ピョチュンサ)など由緒ある寺も多く、また奇石が立ちはだかる絶壁が周囲の風景と調和をなし素晴らしい風景となっています。嶺南アルプスは様々な動植物も数多く生息していることから、自然が作る巨大な動植物園とも呼ばれています。 嶺南アルプスは大変美しい自然の宝庫で、それだけに楽しめる場所も多く、山道、渓谷、砂利道、藪を一気に走り抜けるマウンテンバイクや嶺南アルプスの風景を上空から一望できるパラグライダーなどもお楽しみ頂けます。  


蔚山広域市(中区)

語連堂 蔚山広域市中区庁自ら建て運営する韓屋 蔚山広域市中区にある新築の韓屋で、2014年5月に完工し、同年8月より宿泊施設としてオープンした語連堂(オリョンダン)。 韓屋への関心と数多くの人々が身近にそして気軽に伝統を体験できるよう蔚山広域市中区庁(区役所)が自ら企画・建築しました。 語連堂という韓屋の名前は蔚山広域市を流れる東川(トンチョン)の昔の名前である語連川(オリョンチョン)に由来し、「美しい言葉が流れる家」という意味を持っています。 語連堂の建物は2階建てで、階段や欄干、外側の柱などはは花崗岩を用い、それゆえ頑丈で雄大な印象を人々に与えます。 語連堂のすぐそばには石橋や草花、木々が趣ある風景を織りなすサンジョンセム(山田の泉)があります。サンジョンセムはおよそ400年前に自然の水が湧きあがっていた泉で人々の飲み水として広く用いられていましたが次第に水が湧き上がらなくなり干上がってしまいました。今日にその名残を伝えるべくその泉があった場所に庭園を造成しました。庭園は語連堂の外観とあいまり大変すばらしい景観です。 松材と伝統工法の床、そして韓紙が今に伝える自然の趣 語連堂にはすべてで7つの客室があります。流し台がないおよそ26平米(8坪)の客室が3つ、そして板の間と部屋1つからなるおよそ40平米(12坪)の客室が1つあります。 大きな40平米の客室は語連斎(オリョンジェ)という名前が付けられ、家族連れの方におすすめのお部屋です。 この語連斎を除く他の6つの客室にはそれぞれ吏、戸、礼、兵、刑、工と朝鮮時代の行政機関である吏・戸・礼・兵・刑・工の六部の名称がつけられています。 各客室とも4人から6人が泊まれる大きさで、客室にはトイレ、テレビ、エアコン、冷蔵庫などが完備しています。wifiも利用可能で、全体的にシンプルで清潔感ある客室となっています。 建物の周囲には松の木や竹林が生い茂り大変風情があり、また建物のあちらこちらに掲げられている扁額が気品を醸し出しています。 韓屋の1階は井桁状に組んだ格(ごう)天井で、2階は垂木が露出した形の天井となっています。 木材はすべて松材を使い、各部屋のオンドルの床はふやかした大豆を挽きエゴマ油などを混ぜ塗った油紙をオンドル部屋の床に用いる伝統的な工法で作られています。また壁紙も韓紙を貼り、韓屋の趣と自然さを細やかに生かしています。 木々が蔽う閑静な街の中の別世界 語連堂のすぐ目の前には道路が通る街の中にありますが、韓屋を包み込むように木々が鬱蒼と茂り閑静な場所となっています。そのおかげで街の中にあるにもかかわらず、喧騒から離れた憩いのひとときを過ごすことができます。 また、道を渡って東川の流れに沿って歩くと、史蹟第320号に指定されている城郭・兵営城(ピョンヨンソン)へ向う散策路があり散策するのにもってこいの場所です。1417年に築造された兵営城は朝鮮時代に各道の陸軍を指揮する責務を担った従2品武官職であった兵馬節度使が常駐していたところで、周囲およそ1.2km、高さ役3.7mの楕円形の形をした城郭です。 また、周囲にハングル博物館であるウェソル記念館や真夏の暑さを凌げる東川水遊び場もあります。韓屋の中ではユンノリ、投矢、羽根を足で蹴るチェギチャギなど民俗遊び体験もできます。 語連堂では随時ご利用頂いた方へのアンケート調査を行い、語連堂の隅々に至るまで改善を行い、よりよい施設作りを行っています。


済州道(西帰浦市)

孤根山(標高396メートル)は西帰浦市新市街地を囲うように寄生火山で円形噴火口があります。それほど標高が高いところにあるわけではないですが開けた場所にあることから山の峰に立つと遠くに馬羅島から地帰島まで、済州の海と西帰浦市の風景をひと目で見ることができます。 朝夕と散歩や運動を楽しむ人が多くなり、新しい運動の名所となっています。


ソウル(江西区) , ソウル西部

ソウル植物園は世界12都市の植物と植物文化を紹介し、都市における自然と生態に対する向き合い方を高めるためソウルに残る最後の開発地域・麻谷(マゴク)地域に造成されました。ソウル植物園は植物園と公園があるいわば「ボタニックパーク」で、その面積はサッカー場70面分の広さに及びます。 絶滅危惧種に指定された野生植物の生息地を拡大し繁殖が難しい種の増殖研究、品種開発など植物の育成という植物研究保全機関の本来の役割はもちろんのこと、都市の庭園文化拡大の最前線基地として、そして生涯教育機関としての役割も担っています。 ソウル植物園は、開かれた森、テーマ園、湖水園、湿地園の4つのエリアに分かれ、中でもその中心となっているのが植物文化センターや野外テーマ庭園、麻谷文化館があるテーマ園です。


ソウル(麻浦区) , 汝矣島・永登浦・麻浦

延南洞(ヨンナムドン)工房通りは、ソウル・麻浦(マポ)の若手アーティストが活動する工房やセレクトショップなどが軒を連ねているところで、京義線(キョンイソン)森の道公園の延南洞区間そばにできた文化の香りが漂う通りです。 小さな路地に入るとかわいい小物を扱うお店や壁画なども描かれ、若手芸術家の手工芸作品にも出会える街です。


慶尚北道(慶州市 )

慶尚北道慶州市(キョンジュシ)瞻星台(チョムソンデ)そばの道にある小説斎(ソソルチェ)は伝統韓屋に最新施設を兼ね備えた宿泊施設です。板の間や瓦屋根など韓屋の趣が感じられる韓屋で、よく手入れされた中庭には古の時代からある井戸が当時そのままの状態であり、客人を静かにお迎えします。 全客室トイレを兼ねた浴室があり、冷暖房施設も完備、ご宿泊の方々にご不便のないよう配慮しています。 2名様から最大4名様までご宿泊可能な平屋の客室は全11室あり、広さも造りも少しずつ異なっています。 敷地入口の大門横にある離れの建物の客室には最大6名様までご宿泊が可能で、簡単な茶菓子を楽しむことができる空間もあります。入口には小説斎カフェが併設されています。 瞻星台や大陵苑、皇龍寺址など慶州の観光スポットにも近く、慶州駅や慶州高速バスターミナルへのアクセスもよい場所にあります。


ソウル(鍾路区)

「皇后名家(ファンフミョンガ)」は景福宮駅近くに位置する伝統サムゲタン専門店です。韓国人だけでなく外国からの観光客にも好評を得ている伝統的な料理法でつくられる多様なサムゲタンは著名人も食べに訪れるほどで、たびたびメディアにも取り上げられています。


全羅南道(莞島郡 )

映画(ヨンファ)『風の丘を越えて(ソピョンジェ)』はイ・チョンジュンの原作をもとに「パンソリ」という韓国固有の伝統音楽を題材に韓国人の恨(ハン)を見事に描いたイム・グォンテク監督の作品です。韓国映画史上初めて100万人以上の動員を記録し、大鐘賞6部門を授賞、主演であるパンソリの歌い手オ・ジョンへが一躍忠武路のスターとなりました。作品性も素晴しいが、韓国固有の拍子と美しい自然が一つとなりさらなる絶賛を受けました。 『風の丘を越えて』の撮影地この映画の中では、衰退していく大衆芸術の歴史が旅芸人である主人公の生の中で表現されています。歌い手の父と娘と義理の息子の壮絶な生、娘が父とパンソリから離れてしまうのを恐れて娘を失明させてまでパンソリに固執する父親の物語です。 * 青山島 - 全羅南道莞島郡青山面ダンリマウル この場所が有名な理由は、ユボン一家が黄土道を下りながら珍島アリランを歌うという名シーンが撮影された場所だからです。すぐそばにはソンファがパンソリを学んだ家が復元されています。 ▶アクセス方法 - 莞島 - 青山島行きの船便を利用(お問い合わせ - 莞島旅客船ターミナル:82-61-552-0116) * 頭輪山/大興寺 大興寺は海南邑から東南方向に12㎞程離れた頭輪山道立公園内に位置しています。新羅の僧侶阿道和尙が創建したと言われており、その後数回修復されました。 * 遊仙館 - 韓屋(韓国古来の家屋)の旅館で、『西便制』の撮影地として有名になりました。 宿泊費は 30,000ウォン ~ 120,000ウォン程度です。 (2人部屋 30,000ウォン / 4人部屋 60,000ウォン / 6人部屋 120,000ウォン) ※ お問い合わせ: 82-61-534-2959