駱山公園
 
ソウル(鍾路区)
駱山は、ソウルの観相を成していた内四山(南山、仁王山、北漢山、駱山)のうちの1つで、風水地理上、主山である北漢山の左青龍に該当する山です。このように、貴重な自然環境と文化遺産を持つ駱山ですが、日帝強占期を経て現在に至るまでにその大部分を破壊・喪失し、特に60年代以降は、近代化の過程で無分別な都市計画によりアパートや住宅が建てられ、歴史的遺物としての諸機能を失ってしまいました。 そこで、ソウル市は公園緑地拡充5ヶ年計画の一環で、駱山を近隣公園として指定し、周辺の緑地との融合を目指し、駱山の本来の姿と歴史性を復元する事業を推進しました。

慶州歴史遺跡地区
 
慶尚北道(慶州市 ) ,
2000年11月、ユネスコ世界文化遺産に登録された慶州歴史遺蹟地区は、新羅時代(57年~935年)の古都である慶州の歴史と文化がそのまま残された遺跡地域です。 遺跡の性格によって、5つの歴史遺跡地区に分かれています。まず、新羅の仏教美術の宝庫である南山地区です。慶州の南山は野外博物館と言われるほど、新羅の息遣いが聞こえることろで、新羅王朝が終わりを遂げた鮑石亭や塔谷の磨崖彫像群、天龍寺址の三層石塔、七佛庵の磨崖石佛、佛谷の石佛坐像など、37つの仏教遺跡があります。 次に、新羅千年王朝の王宮であった月城地区です。鷄林、新羅王宮の別宮であった臨海殿址、そして東洋最高の天文施設である瞻星臺などがあります。3つ目に新羅王や王妃、貴族たちの古墳群分布地域である大陵苑地区です。区画によって、路東里古墳郡、路西里古墳群、皇南里古墳群、五陵古墳群、財買井などがあり、墓の発掘調査で当時の生活を把握できる金冠、天馬図、土器など、貴重な遺跡が出土しました。 4つ目に新羅仏教の精髄である皇龍寺地区には、皇龍寺や芬皇寺の石塔が保存されています。  そして、5つ目に王京の防御施設である山城地区に、400年前に作られたと推定される明活山城が含まれています。 慶州歴史遺跡地区には計52の指定文化財が、世界文化遺産地域に含まれています。

平沢市松炭観光特区
 
京畿道(平沢市 )
平沢に位置する松炭(ソンタン)観光特区は米軍基地を中心にショッピング施設と行楽施設が立ち並ぶ地域です。梨泰院の小さな通りに比較され「リトル梨泰院」とも呼ばれています。松炭観光特区も東豆川観光特区のように米軍基地を中心に造成された通りであり、米軍を中心とした外国人観光客が90パーセントを占めています。松炭観光特区は新場(シンジャン)地区と西井(ソジョン)地区とに分かれています。新場地区は1998年に竣工した新場地区ショッピングモールを中心として作られた通りで、米軍基地前から始まる約300mの歩行者天国ではショッピングを楽しみつつ、ほどよい休憩がとれるようになっています。西井地区は松炭出張所の前から桜並木が続き、都会の中で穏やかな公園を楽しみながら風情が味わえる文化通りとなっています。自転車専用道路のある負楽山で自転車に乗るのも楽しみ方のひとつ。平沢国際中央市場では様々な食べ物を食べることができます。9月には韓米親善祭、10月にはモロ文化芸術祭が開かれます。そのほかにも季節ごとにB-boy大会、主婦歌謡熱唱大会、体験庭などの祭やイベントが繰り広げられます。ソウルメトロ1号線「松炭(ソンタン)駅」からほど近く、行きやすくなっています。*松炭観光特区の現状1)範囲 / 平沢市 西井洞と新場1・2洞、芝山洞、松北洞一円2)面積 / 491,316平方メートル3)観光特区指定日 / 1997年5月30日*松炭観光特区施設の現状新場ショッピングモール、平沢国際中央市場、文化通り、負楽山など

みみずく博物館
 
ソウル(鍾路区)
みみずく博物館(プオンイ・パンムルグァン)は、みみずくを主題にした美術、工芸品、生活用品、アクセサリーが集められた、ちょっと変わった博物館です。ここには中国、アメリカ、チェコ、ポーランドなど約70ヶ国から約2,300点のみみずくグッズが、集められています。みみずくが描かれている屏風、食器、陶磁器、時計をはじめとして、みみずくの彫刻、そしてみみずくの切手まで、その種類は実に様々です。みみずく博物館というと、剥製が多いだろうと想像されることでしょうが、ここには剥製は置かれていません。この博物館は、もともと民家だった建物を改造して造ったため、規模はそれほど大きくはありませんが、アンティークな家の雰囲気がそのまま残されている空間です。また、デザインを専攻する2番目の息子が描いた塀のみみずくの絵が、まるで童話の世界にいるような雰囲気を作り出しています。

青山島
 
全羅南道(莞島郡 ) ,
山、海、空が青いことから青山という名前が付けられた小さな島「青山島(チョンサンド)」。青山島は全羅南道莞島から19.2km離れた多島海最南端の島で、1981年12月23日に多島海海上国立公園に指定、2007年12月1日にアジア初のスローシティに選定されました。ゆっくり歩くとより美しいスローシティの道、農業遺産であるクドゥルチャンノン、韓国観光公社とCNNが選定した韓国で行ってみたい観光地に選ばれた美しい島です。 東側には巨文島(コムンド)、西側には所安島(ソアンド)、南側には済州島(チェジュド)、北側には薪智島(シンジド)があります。 青山島は、総面積48㎢、人口は約6千人で、法定里13ヶ所、行政里23ヶ所、自然村24ヶ所に、有人島5ヶ所、無人島9ヶ所の付属の島々があります。これらの有人島、無人島は全て多島海海上国立公園に属するほど自然景観がたいへん美しいです。 青山島には海水浴場が3ヶ所あります。この中でも池里海水浴場(チリヘスヨクチャン)は海水浴場として好条件が備わっているため、特に多くの人が訪れます。 きれいな砂浜が1.2㎞続いており、樹齢200年以上のクロマツ約800本が砂浜に沿って並んでおり、暑さをしのぐにも最適です。さらに、水深が浅く波も穏やかなため安心して水遊びをすることができ、夏の休暇シーズンには各種便宜施設も設置されます。また、ここから眺める多島海の日没の様子は幻想的です。 島の東北部の端に位置するチンサン村には美しい松の森と、ケットルパッと呼ばれる小さな丸い石で覆われた海岸があります。青山島には小さな丸い石で覆われた海岸が複数ありますが、チンサン村にあるこの海岸が最も景色が美しいです。 また、青山島の東部の端に位置した新興海水浴場(シヌンヘスヨクチャン)は、引き潮の時には砂浜が2㎞まで広がります。引き潮の時は砂浜がとても広く逆に海水浴を楽しむのには適していませんが、その代わりに広くきれいな砂浜で潮干狩りを楽しむことができます。また、ここから眺める日の出はとても印象的です。  

大邱不老洞古墳群
 
大邱広域市(東区) ,
琴湖江が流れる東区鳳舞洞一帯の野山に約200個の古墳群があります。史跡262号に指定されている不老洞の古墳は三国時代に造られたもので昔、この地域を治めていた土着支配勢力の集団墓地であると推定されています。

李相和古宅
 
大邱広域市(中区) ,
大邱桂山洞2街84番地に位置する古宅は、抗日文学家として有名な李相和(1901~1943)詩人が1939年から1943年まで暮らした家です。日帝強占期に民族独立のための抵抗精神を表現した詩人 李相和の思いが残っている場所です。 李相和古宅は、1999年から古宅を保存しようとする市民運動が始まり、軍人共済会が近隣に住商複合アパートを建築しながら古宅を購入し、2005年10月27日に大邱市に古宅を寄付しました。 大邱市は、敷地面積205m²、建築面積64.5m²(1階建て木造建築2棟)の古宅を補修し、古宅保存市民運動本部が募金で集めた財源をもとに古宅内に展示物を設置しました。 李相和古宅は、暗い時代を生きながら日帝に抵抗した民族詩人 李相和の精神を称え、子孫にその精神と文学的功績を継承する教育の場としても活用されています。

寿城遊園地
 
大邱広域市(寿城区) ,
寿城(スソン)遊園地は凡勿洞の龍池峰(629m)から北西部に伸びる峰のふもとにあり、周辺の緩やかな山地と寿城池(スソンモッ)が美しい風景を織り成しています。寿城遊園地は1925年に造成された寿城池を中心として形成されており、池の周囲は2,020mほどになります。寿城池は1925年の日帝強占期に農業用水の供給用として造成された人工池です。現在は水辺の憩いの場として活用されており、年中豊富な水量を誇ります。映像音楽噴水が2007年9月に設置され、1日4回、昼間と夜間に噴水ショーが行われています。

出版都市文化財団[坡州出版団地]
 
京畿道(坡州市 )
 坡州出版都市(Paju bookcity)は、京畿道坡州市交河邑に作られた国家文化産業団地であり、文化体育観光部の傘下機関です。約1万人の従業員が250余りの出版関連の企業で働いているというまさに「本の村」であると言えます。本を企画する段階から印刷をし、消費者の手に届けるまでのすべての過程がここで行われます。 「アジア出版文化情報センター(Asia Publication Culture & Information Center)」は、ブックカフェ、古本屋、ギャラリー、レストランなどが集まっている空間で、多様な展示とフォーラムも開かれています。 「タンタンストーリーハウス」は、子ども用絵本の専門出版社であるヨウォンメディアが運営し、公演場やギャラリー、ブックカフェが集まっている複合子ども文化センターです。他にも、「悦話堂」や「飛龍沼アウトレットカメレオン」、「多楽園/ムンゴン社ブックカフェ」などの多様な文化空間があります。 出版社の建物の1階には、本の販売をしているブックショップとお茶と一緒に本を楽しめるカフェが併設されています。出版社が運営する施設は午前9時から午後6時までの営業で、週末および祝日は休みのところが多いため、訪れる際はこの点を参考にし、事前に営業時間を確認してから行くのも良いでしょう。 この他にも、坡州出版都市には見どころや楽しめるスポットが満載です。現代的な建物は自然と調和して独特な雰囲気をかもし出しています。また、アジア出版文化情報センターの方へ行くと異色的な雰囲気の韓屋があり、伝統の価値と現代的感覚を同時に感じることができます。