落星垈公園
 
ソウル(冠岳区) ,
落星垈公園(ナクソンデコンウォン)は、高麗の名将である姜邯賛(948~1031)の誕生の地を聖域化した場所です。1973年にソウル市により遺跡地として整備され、現在に至ります。 落星垈三重石塔の一層目には「姜邯賛 落星垈」と刻まれており、高さ4.48mのこの石塔は姜邯賛塔、姜邯賛 落星垈塔とも呼ばれています。*安国寺安国寺は、高麗時代の木造建築様式の代表格である栄州の浮石寺の無量寿殿を模して建てられたもので、姜邯賛の遺影が祀られています。*落星垈遺址姜邯賛が生家跡で、本来の落星垈三重石塔があった場所にあたります。1973年に落星垈を整備する過程でこの石塔が安国寺の境内に移され、石塔があった位置には高さ2mの遺墟碑が建てられました。つまり、姜邯賛の誕生地を記念し聖域化したものが落星垈公園であり、姜邯賛が生まれた場所は遺墟碑のある位置となります。

閑麗水道眺望ケーブルカー
 
慶尚南道(統営市 ) ,
韓国100大名山のうちのひとつである弥勒山に設置されている「閑麗水道眺望ケーブルカー(ハンリョスドチョンマンケイブルカー)」は、国内初の自動循環式bi-cable形式を導入した、国内最長(1,975m)の観光用ケーブルカーです。 平均速度は4m/秒で、上部乗り場まで約9分で到着します。乗客用ゴンドラ47機、貨物用ゴンドラ1機の計48台のゴンドラが循環運行しています。弥勒山の頂上に上がると、閑山大捷の歴史的現場や閑麗海上国立公園、日本の対馬、智異山の天王峰、麗水の突山島まで眺めることができます。  

亀岩公園
 
ソウル(江西区)
許家岩という天然の岩の洞窟一帯に造られた公園が亀岩公園です。この岩から陽川許氏の始祖である許宣文が生まれたとされています。亀岩公園は医聖と呼ばれる許浚の記念公園で、許浚が広津で退いてから、かの有名な東医宝鑑を執筆した場所でもあり、許家岩の洞窟がある場所です。亀岩公園にはオリンピック大路の建設によってできた湖があり、その周りを屏風のようにアパートが高く建ち並んでいます。この場所には許浚が患者を治療する慈愛に満ちている姿の銅像があります。一方、美しい湖ができる前までは、ここは漢江の下流を渡る孔岩の渡し場であり、その横には20人余りが十分に入ることのできる岩の洞窟がありました。戦争の際には多くの人達の避難場所となりました。この一帯の最初の地名である「斎次巴衣」とは漢城百済の頃の大地の神と穀物の神に祭祀を行った岩という意味があります。

首露王妃陵
 
慶尚南道(金海市 ) ,
金首露(キム・スロ)王の王妃、許黃玉(ホ・ファンオク)の墓、首露王妃陵 金海市亀山洞にある伽倻時代の陵墓で駕洛国の始祖金首露の王妃である許黃玉の王妃陵(国家史跡第74号)です。大型の円形土墳で陵墓の前面には長大石を積み、周囲には広範囲にわたり低い石垣を積んでいます。1647年の修築時に造った陵墓の前の石には「駕洛国首露王妃 普州太后許氏陵」と刻まれています。 境内には崇報斎、外三門、内三門、紅一門があり、平地にある墓とは違い丘に位置しています。墓の前にはインドから持ってきたと伝えられる婆娑石塔があります。1446年に首露王陵と共に保護区域が広げられ、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の時に盗掘されたという記録が残っています。現在の碑石などは1641年の再整備の際に設置されました。 首露王妃である許黃玉とは 首露王妃の名前は許黃玉といい、首露王即位7年(西暦48年)に船に乗って駕洛国に来て王妃になり、西暦189年に亡くなったと言われています。現在の陵墓は1641年に修築され今の姿になりました。王妃が亡くなる直前に2人の息子に許氏を名乗らせたことから金海の許氏の始祖となりました。  

海印寺蔵経板殿 [ユネスコ世界文化遺産]해인사 장경판전 [유네스코 세계문화유산]
 
慶尚南道(陜川郡 ) ,
通度寺や松広寺とともに韓国の3大寺院の一つである海印寺は、802年に建てられたと伝えられています。現在寺院の中には大小の多くの仏殿がありますが、ほとんどは最近になって建てられたもので、蔵経板殿のみ唯一朝鮮初期に建てられた形態そのままで残っています。蔵経板殿は13世紀に造られた文化遺産、8万枚余りの高麗大蔵経板が保管されている木造の建物です。同じ規模や形態を持つ二つの建物が南北に並んで建っており、南側の建物を「修多羅殿」、北側の建物を「法宝殿」と呼んでいます。華やかな装飾や色づけをせず、大蔵経板を保管するための最小の機能のみを備えているのが特徴です。通気性がよいため湿気に強く、室内温度の適正に保たれた技術が科学的にも優れるこの建物は、現在まで八万大蔵経板が無事に保存されてきた重要な役割を果たしてきました。蔵経板殿の正確な建立時期はわかっていませんが、1488年、朝鮮世祖の命で建てられ、その後一度も火災や戦争の被害に遭っていないものとされています。世界唯一の大蔵経板の保管用の建物として、建物自体の美しさだけでなく、隠された科学的な技術が認められ、1995年に世界文化遺産に登載されました。 

群山空港
 
全羅北道(群山市 ) ,
群山市玉西面に位置する群山空港(クンサンゴンハン)は、1970年8月、韓国の産業発展の時期に米軍飛行場として開港しました。当初はソウル便が運航されていましたが、1974年3月のオイルショックのときに中断されました。1992年12月、米軍基地の横に現在の群山空港が開港して金浦路線と済州路線が運航し、最高で年間45万7千人が利用しました。近年は乗客が減少し、2002年5月以降、金浦路線は運航が中断されています。1992年に建設された群山空港ターミナルビルは平屋建てで、年間38万人の乗客が利用でき、ターミナルビルの外には300台余りが同時に駐車できる駐車場が確保されています。  

原州韓紙テーマパーク
 
江原道(原州市)
原州市茂実洞にある原州韓紙テーマパークは原州韓紙の由来や歴史をはじめ、展示観覧及び教育、体験を通じ韓紙に関するあらゆることがわかるテーマ空間です。 テーマパーク1階には紙の発明と伝播の過程、韓紙の歴史、韓紙の由来と製造過程、韓紙関連遺物など韓紙の過去を知ることができる韓紙歴史室があります。 韓紙とともに歩んできた祖先の暮らしを省み、韓紙に対する理解を深めることが出来る場所です。 韓紙歴史質の一角に展示されている作家・羅瑞煥(ナ・ソファン)氏の「紙縄扇」、作・ソビン氏による「晩秋」、韓紙開発院で作られた「チュムチ鎧」などは韓紙の芸術的価値を感じることができる作品です。 特にチュムチ韓紙でつくられた「チュムチ鎧」は一枚の韓紙に水をかけ、その上に再び別の韓紙をのせて、その工程を繰り返し韓紙と韓紙がよくくっつき丈夫になるよう、昔、紙で袋(チュムチ/チュモニ)を作るときに使ったチュムチ技法を用いるため、一般の韓紙とは異なり表面がでこぼこして厚くなっています。 このチュムチ韓紙は軽く、空気の通りがいい韓紙の特性がありながら弓矢でも貫通できないほどの強度を誇り、その昔、鎧や防寒服の素材にも使われました。 韓紙映像室は韓紙に関する映画、ドキュメンタリーなどを上映し、韓紙のこれまでの歩みや原州韓紙の歴史などを紹介しています。 2階には韓紙及び韓国国内外の紙に関する企画展が開催されるスペースです。 歴史室や展示室を観覧した後はようやく本格的に体験プログラムに入ります。 原州韓紙テーマパークには韓紙を直接漉いてみる「韓紙漉き体験」や韓紙を使って様々な作品を作る「韓紙工芸体験」など大きく二つの体験プログラムが用意されています。  

鶏林
 
慶尚北道(慶州市 ) ,
瞻星台と月城の間に位置しており、史跡第19号に指定されています。慶州金氏の始祖、閼智が誕生したという伝説がある由緒深い場所で、このような話が残されています。新羅脱解王の時に、瓠公がこの林の中で鶏の鳴き声を耳にしたので、声が聞こえる方に近寄ってみると、木の枝に金の装飾がほどこされた櫃が引っかかって、光を放っていました。このことを王に話すと、王は自ら林へ行き櫃を下ろし、ふたを開けると中から男の子が出てきたので、この子の姓を金、名前を閼智とつけ、もともと始林、鳩林と呼ばれていたこの林のことを鶏林(ケリム)と呼ぶようになったと伝えられています。鶏林は、新羅の国号としても使われました。丸く広がっている林には、ケヤキの木などの古木が鬱蒼と茂っており、北から西にかけては小川が流れています。王は閼智を皇太子に任命しましたが、後に朴氏王族である婆娑王に王位が継承されたため、王位に就くことはできませんでした。後の時代、奈勿王の時より新羅金氏が王族となりました。境内にある碑は、朝鮮純祖3年(1803)に建てられたもので、金閼智誕生についての記録が刻まれています。新羅王城の近くにある神聖な林で、また新羅金氏王族の誕生地でもあるこの地は、今でも鶏林には王達やケヤキの木がいるような錯覚さえしてしまいます。大陵苑-鶏林-半月城と続く散歩道の横には、春になると黄色いアブラナの花々が、遺跡地の風雅な趣を一層深めてくれます。

龍興宮
 
仁川(江華郡)
朝鮮第25代目の王である哲宗(在位1849∼1863)が王位に就く前に住んでいた家で哲宗が王位に就くと江華留守の鄭基世が新しく建物を建て、龍興宮と名づけました。龍興宮は昌徳宮の演慶堂と楽善斎と同じように生活空間として造られたので素朴な感じのする建物です。境内には哲宗が住んでいた昔の家であるのを示す碑石と碑閣があります。

忠州湖
 
忠清北道(忠州市 ) ,
忠州湖(チュンジュホ)は渓谷を塞き止めて作られた湖で、韓国でもっとも大きな湖です。忠州ダムの渡船場から、快速観光船と大型遊覧船が運航されています。運航路は玉荀峰、亀潭峰、マンハクチョン峰、チョガバウィ、コレバウィ、ヒョンハク峰、オノボン、シンソン峰、カンソンデ、ボドゥル峰、オソン岩、ソルマ峰、ジェビ峰、ドゥム山などを回り、新丹陽・チャンフェ渡船場まで運航されています。また清風渡船場近くに行くと、東洋で二番目に高く吹き上げる噴水を船から観賞できます。周辺の「忠州湖リゾート」は国内一の湖畔観光地で、各種運動施設と娯楽施設を備えています。水上スポーツ施設が完備しており、全天候型の観光名所として脚光を浴びています。忠州湖周辺には月岳山国立公園、清風文化財団地、丹陽八景、古薮洞窟、水安堡温泉などの有名な観光地があり、多くの観光客が訪れています。