全羅北道(扶安郡 )

開岩寺(ケアムサ)は、634年百済時代に創建された小さくて静かな寺です。百済滅亡後、百済の人びとが3年にわたり百済再興運動を繰り広げた場所でもあります。宝物第292号に指定されている大雄殿は建物の姿も端麗ですが、建物の後ろを守っているかのようなウルグムの岩とあわせて見ると威厳まで感じられます。


忠清南道(錦山郡 )

深い渓谷や天然広葉樹林などの自然と人工造林地が共存する場所。近隣には大屯山道立公園や太古寺があり、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)当時、兵糧を確保するため湖南進出を狙う外敵を休養林内にある渓谷におびき出し、火攻で殲滅したという功績を賛えるための梨峙大捷碑もあり、別名「チジミゴル」とも呼ばれています。


忠清南道(瑞山市 )

忠清南道瑞山島飛山の麓にある浮石寺は、忠清南道文化財資料第195号に指定されている新羅時代の寺院です。 瑞山浮石寺は、 慶尚北道栄州にある同じ寺名の浮石寺ほど有名ではありません。規模が小さく、歴史的記録は多くありません。新羅文武王17年(677年)義湘大師によって建てられ、その後、朝鮮時代に無学大師が立て直しました。 1330年に浮石寺で造成された美しい金銅観音菩薩坐像が、現在日本の対馬島観音寺にまつられています。 現在、浮石寺に現存する建物で大きい法堂である極楽殿を中心に、寮舍寨(僧侶が生活する建物)である牧竜荘と尋剣堂が並んでおり、向かいには安養樓があります。また、法堂の左側に行くと山神閣があり、浮石寺の庭先から島飛山の登山路入口付近に石塔が立っています。 島飛山頂上まで上がると、看月島と安眠島を越えて広がる西海と内陸の伽揶山が眺められる美しい景色を楽しむことができるため、多くの観光客たちから脚光を浴びています。


全羅南道(谷城郡 )

蟾津江と宝城江が合流する起点で、3万坪以上の広い白い砂浜が広がっており、夏季の避暑地として広く知られている自然の遊園地です。夏は蚊がいないため、家族でのキャンプ場として注目を集めており、半月橋と鉄橋が並んで川に伸びている光景は、趣に溢れています。宝城江下流には有名な釣りの名所があり、特に釣り好きの間で人気を集めています。川辺には鴨緑の名物であるチャムゲタン(上海蟹スープ)、鮎焼き、メウンタン(魚の辛味スープ)を味わうことのできる郷土料理店が軒を連ねており、また別の楽しみがあります。さらに、ここ鴨緑遊園地には「蚊伝説」が伝わっており、「姜邯賛将軍が母を連れ旅行をしているときに、この地鴨緑遊園地で野宿をしたのだが、蚊のせいで母が眠れなかったので、姜邯贊将軍が叫び声をあげ蚊の口を封じた」といいます。そのようないわれから、あるいは蟾津江の涼しい川の流れのためか、他の地域に比べ夏に蚊が少ないと言われています。


慶尚南道(梁山市 )

慶尚南道のアルプスと呼ばれるカジサン道立公園は慶尚南道密陽市、蔚山市蔚州郡と慶尚北道清道郡の境界にあり、1,189メートルの天皇山と隣り合わせに太白山脈と並んで南端そびえています。通度寺、内院寺、石南寺などの寺院を基準に通度寺地区、内院寺地区、石南寺地区に分かれ、それぞれ独立した地区でできています。1979年11月5日、国民休養及び情緒の育成に資する目的でカジサン道立公園に指定されました。この公園内にある霊鷲山は嶺南アルプスといわれるほど自然環境が秀麗で登山客が多く訪れ、特に夏は霊鷲山の麓に長く伸びている渓谷の涼しさが人々を魅了します。


済州道(済州市 ) , 済州東部

榧子林(ビジャリム)路は済州市舊左邑坪岱里から奉蓋洞まで続く道路です。全長27.3km、空に向かいぐんぐん伸びる杉の木が生い茂る森と、銀色になびくススキ畑が美しいこの道路は、抜群の景色です。また、済州島を代表する「森の中の道路」でもあり、太古の自然がそのまま保存されている道です。榧子林路は2002年に韓国の建設交通部が実施した「第1回美しい道路」で、全国の自治体が推薦した88箇所の道路のうち、堂々の大賞を獲得したことでさらに多くの人に知られるようになりました。また、ここは韓国最高のドライブコースとしても有名です。静かな道路で澄んだ空気の中、森林浴を楽しんだり美しい景色を鑑賞したりしながら散歩をするのも良いでしょう。榧子林路を走っていくと所々に牧場を目にすることができます。漢拏山とオルム(小さな火山を意味する済州方言)を背景に、牛と馬が草原でゆったりと草を食べる姿は済州でのみ見ることのできる風景です。乗馬や山岳オートバイ(ATV)、カートの体験ができるところもあります。サングンブリ噴火口や済州ミニミニランド、アートランドなどの観光名所も周辺にあり、城邑民俗村ともつながっています。ススキの生い茂る秋や、霧雨の降る日に行けばさらにうっとりとした景色に出会えることでしょう。


忠清南道(牙山市 )

温陽温泉駅は慶南鉄道株式会社のもと1922年6月1日普通駅として営業を開始しました。幾度かの駅舎新設の移転を繰り返し2008年9月2日には天安~新昌間の複線の運行が開始しました。また2008年12月15日には首都圏電鉄開通され、2009年6月1日にヌリロの運行も開始(2009年7月1日増便運行)しました。


江原道(麟蹄郡) , 束草・雪岳山

十二仙女湯渓谷(シビーソンニョタン・ケゴク)は内雪嶽にあり、湯水谷、湯水洞渓谷とも呼ばれます。竜岱里にある渓谷で、滝と湯がつながっています。夜に空から仙女が降りてきて入浴して行ったという言い伝えから仙女湯と呼ばれ、さらに清い湯が12カ所にあるので十二仙女湯といいます。しかし実際には8カ所しかありません。十二仙女湯渓谷は長い年月の間、河蝕作用を受けて広くて深い穴が出来、多様な湯と滝が8kmにわたってつらなっています。雄峰滝を通れば最初の湯である甕湯に出、北湯・虹湯・桃湯を通って最後に竜湯が出ます。この中に滝の下に桃の形の深い穴がある桃湯があります。滝の下の湯よりは滝の裏面に桃のようにペこりと掘られた岩がもっと印象的な所です。桃湯を通ればまた一つの清く深い湯があり、そこから5分くらいのところから右側にまた滝と泉に出ます。また大勝峰(1260m)と鞍山(1430m)から流れ出る水流が、北面ナムギョリまで約8km続く渓谷で、湯からナムギョリまでは2時間ほどかかります。十二仙女湯渓谷は流れを渡る多くの鉄橋がかけられています。しかし、典型的なV字型峡谷なので、大雨が降ったときには上流まで上らないほうがよいでしょう。


全羅南道(新安郡 )

黒山島(フクサンド)は韓国の最西南端に位置しており、木浦との距離は92.7キロ。有人島11島と無人島89島から構成されており、自然景観が美しく、近くの島とともに多島海海上国立公園に属しています。黒山島には海岸に沿って島の全域を一回りできる道路があり、この道に沿っていけば黒山島の美しい自然と文化遺跡をほとんど見ることができます。一時期天然記念物に指定されていた招霊木は枝を折り仏前に供えると死者の霊を呼ぶことができると言われる木。周囲には常緑樹林と城隍台があり、その他にも文化財資料に指定された支石墓群、三層石燈、三層石塔と半月城のような文化遺跡があります。また黒山八景と呼ばれる門巌蒼松、松前望月、明沙十里などの8つの美しい風景が有名。門巌蒼松は門巌山の空を覆う松の密林を指し、松前望月は旧暦1月15日に松の木の前から見る月を、そして明沙十里は村の前に白く広がる広い砂浜を指す言葉です。


江原道(江陵市)

注文津港は主に貨物船が出入港しており、東海岸の主要漁港です。約350船の漁船が頻繁に出入りしています。暖流と寒流がぶつかる東海の特性上、イカやスケトウダラ、ニシン、カタクチイワシなどが多く獲れるので手ごろな値段で新鮮な刺身を味わうことができます。